こじきりんブログ

自分が読んだ漫画や小説のおすすめです。皆さんが本を選ぶ時の参考にして下さい。

【オススメマンガ紹介】 チ。 ―地球の運動について― [あらすじ、感想] 世界が動いているのか?世界を動かしているのか?常識を疑え

今回は新作のマンガでぜひおすすめしたい作品がありましたので紹介します。
2020/10/17現在、4話しか公開されていませんが、今後もっと有名になっていく事間違いなしの作品です。

f:id:kojikirin:20201017125707p:plain

 




 





※画像クリックで購入リンクに飛べます



~あらすじ~

 

主人公ラファウは、孤児院で育ったが、優秀な頭脳を持ち、人当たりも良い12歳の少年。ラファウは天文学に興味があり、その美しさに心惹かれていたが、世間体考え、世間で一番誉れとされる神学を学ぶ予定になっていた。
そんな中、養父の頼みから禁じられた異端研究を行っていた、フベルトという人物の身柄引き取りに行く事になる。
その世界では天動説が有力な説であり、それ以外の説は異端とされていた。
異端研究を行った場合、C教の異端審問官に拷問されてしまう。
ラファウはフベルトと出会い、今まで信じてきた天動説という物事の根幹を覆す、地動説を知る。
ラファウは異端審問から逃れながら、地動説を証明できるのか?




~第1話~

 

f:id:kojikirin:20201017125732p:plain

 

宇宙の中心を地球と信じていた頃のお話。
神様は地球と人間を特別な存在として作った為、全ての中心は地球であり、人間であるという考え方。
今と比べて科学技術や、宇宙から地球を見ることなど出来なかった時代の為、地球が中心で、天が地球を中心に回転している、天動説が主流だった。
天動説は学校でも教えられており、民衆はその事に何一つも疑問を思っていなかった。
主人公ラファウもその一人だった。




現実世界に置き換えると、例えば、いままで自分が学校で教えられてきた、【宇宙はビッグバンにより発生した】という説が、【この宇宙は仮想世界で、大きなコンピューターのようなものでシミュレーションをしているだけ】という説が正しいのではないだろうか?と考えるようなものである。

一般人からしたらいやいや、そんなわけないだろうと思うだろうが、実は今の時代で真剣に【シミュレーション仮説】は議論されている。




f:id:kojikirin:20201017125754p:plain


常識であった天動説を根幹から覆す考えを持つのがこの男、フベルト。
一度 異端審問官に捕まり、拷問を受けた為このような醜い姿に変わってしまった。
異端審問官は、C教が定めた天動説を信じないものを異端者として捕縛し、教育 改宗と言う名の拷問を行う者たちだ。異端審問によってC教は、C教の教え以外を認めず、制限することでその地位を維持している。
フベルトは拷問を受けてもなお、異端研究である、宇宙の形について、心理を求めて研究を行っていた。



f:id:kojikirin:20201017125740p:plain



主人公ラファウは、フベルトと出会い、地動説を知るシーン。
その理論の天文学的美しさに、ラファウは惹かれいく。
この世界で生きるにはC教の教えである神学を学べば、平和に生きていける、社会的地位も確立される、そう分かっていても、尚惹かれてしまう天文学の魅力。

ラファウはC教の支配するこの世界でどう生きるのか?







~第2話~

f:id:kojikirin:20201017125744p:plain

f:id:kojikirin:20201017125737p:plain


フベルトはラファウを残し、異端審問官に再度捕まってしまう。
フベルトは処刑される前にラファウに天文学 地動説に関する資料の隠し場所を伝えていた。そこに書いてある内容は、フベルトの希望と絶望だった。
分かっていたのだ、今の環境では地動説は証明できないと。





f:id:kojikirin:20201017125750p:plain

 

フベルトの託した想い、希望を受け取ったラファウは、地動説を証明すると心に決める。そして天文学の世界に身を置くことを決意し、宣言する。しかし、立ちはだかるのは、世界だ。人間社会といっても過言ではない。異端審問官にバレずに研究をする事が出来るのか、そして地動説を世界に証明できるのか?







~第3話~

 

 

f:id:kojikirin:20201017125813p:plain

f:id:kojikirin:20201017145517p:plain


親からすると安定した学問の神学に進むべきと思っていた息子ラファウが、急に天文学と言う既に確立された世界に飛び込むと言い始めた為困惑していた。親だけでなく、周囲の仲間たちも同じ気持ちだった。優秀なはずだったラファウが頭がおかしくなってしまったと、周囲が嘆いた結果、大学進学も危うくなっていた。

このままではまずいと思ったラファウは平然と嘘をついた。
まずは大学へ行くことが大事、隠れて研究を行えばいいと思っていた。
自宅で親にもバレないよう、研究データを燃やしていたのだが、燃え残りがあり親に異端研究をしていることがばれてしまう。


f:id:kojikirin:20201017125729p:plain

そして異端審問官の直感と経験から、ラファウが異端研究を行っていることがばれてしまう。親は実は昔1度捕まっており、もう一度捕まると死ぬという事を宣言されてしまう。それは研究を行っている人がいることを知りながら、隠すことに協力していても、異端として扱われてしまう。ただしラファウは1度目。いま告発しても死ぬことはないが、告発せずにラファウが捕まった場合、お前は死ぬと脅される。








f:id:kojikirin:20201017125808p:plain

脅しに屈した親は、ラファウを告発してしまう。
親からの告発により、異端審問官に連れていかれるラファウ。
一瞬で状況を理解し、自らの考えの甘さと絶望を味わう。







~第4話~

f:id:kojikirin:20201017125723p:plain


異端審問官に連れられて、拷問部屋に監禁されることになったラファウ。
12歳の少年に対して、拷問器具を見せつけ、使い方を説明し、脅しをかける異端審問官。ラファウはどうなってしまうのか。






この先はマンガで読んでみてください。





※画像クリックで購入リンクに飛べます


~感想~

他の作品に比べ絵が特別うまいわけではないが、ストーリーが素晴らしい。
内容が、学術的な説の立証になっているが、物語の大筋としては、魔王(天動説)を倒す為、先代の勇者(フベルト)から引き継がれた次世代の勇者(ラファウ)が魔王を倒す(地動説の立証)までの物語になっている。ストーリーの構図としては、「僕のヒーローアカデミア」にも類似している。「オールフォーワン」を倒すために「ワンフォーオール」をオールマイトから引き継いだ主人公デクが、No1ヒーローになるまでの物語である。展開自体は王道ながらも、取り扱う題材が絶妙である。いまでは常識となっている地動説が異端として扱われていた時代の話を、リアルに描いている。
拷問に怯える恐怖がありながら、こうしたら人生楽に生きれることがわかっていながらも、つい、自分の信じた道を進んでしまう主人公の姿が非常に人間らしい。

この作品を読んで改めて、「常識を疑う」ことの難しさ、新しい価値観を受け入れる事の大事さが学べる。

大人は絶対に楽しめますし、子供にはぜひ読んで、価値観を広く持つ事の大事さを学んでもらいたい、そんな作品です。